こんにちは、にゃんこ夫婦です。ひと昔前は、美味しいものがない!と言われていたイギリスですが、ニューヨークに続く国際大都市ロンドンは、世界中の国の人達が来て、各国料理のレストランをやっている場所でもあります。その為に、レストランチェーン店もイギリス料理メインじゃないものが多いです。
店舗があちこちにあって、イギリスに旅行等で滞在する時にも便利なレストランチェーンをご紹介します。
イタリアンレストラン&デリ
カルーチョズ デリ&ダイニング
Carluccio’s Deli & Dining
カルーチョは、イギリスでとても人気のあるイタリアンレストランチェーンです。イギリス国内だけでもに現在77店舗あり、いつも沢山の人達で賑わっています。店名の「カルーチョ」とはこのお店を創ったイタリアンのおじさま、アントニオ・カルーチョさんの事です。地中海の色のような深いブルーの色が目印です。
カルーチョおじさんはどんな人?
アントニオはイタリア生まれですが、1984年彼が38歳の時にイタリアンワインの輸入業をしようという事で、英国にやって来ました。その後、ロンドンのニールストリートにあったテレンス コンラン所有のレストラン、「ニールストリート レストラン」のオーナーになった後、奥様のプリシラさん(なんとこの方はコンラン卿の妹さんです)と一緒にニールストリートにイタリアンの食材店を開き、その後に「カルーチョス」の一号店を1999年にオープン。今年で20周年になります。
1990年代に、BBCのテレビシリーズでカルーチョおじさんがイタリア各地を旅しながら、イタリアの食べ物を紹介した番組がありました。それが大人気で、いくつものシリーズが作られました。それまでイタリアンというと、ピザかパスタのイメージだったのを大きく変え、本格的なイタリア料理を食べたい!という人達が増えて一大ブームになりました。カルーチョおじさんは、イギリスで本格的なイタリア料理を紹介し、広めた元祖セレブシェフだと言えます。
お店の外側にも席がありました。これは夏限定ですね。
今回私達が行ったのは地元の中心街にあるカルーチョです。
店内の様子です
平日水曜日の午後1時過ぎに入店しました。イギリスではお昼ご飯は1時からですので、1番混んでいる時間でした。お店はすでにほぼ満席でしたが、2-3分で席に案内してくれました。
お店に入ってすぐのスペースは、デリとグロサリーのコーナーになっています。
デリコーナーは、パン各種、生ハムやサラミなどのお肉類、チーズ、すぐ食べられるオリーブや野菜のマリネなどがありました。サラダやパスタ、イタリア風チキンカツミラネーゼなど店内で調理したものもお持ち帰り出来ます。
この棚は、ワインなどのアルコール類、コーヒー、チョコレート、お菓子など。
向かい側の棚は、イタリア料理の材料コーナーです。パスタ、ソース、オリーブ油、バルサミコ酢、バジルソースなど美味しいイタリア料理がおうちで作れそうな材料が一杯です。パスタは、全て自然乾燥のカルーチョ特製パスタでした。もちろん、お店のメニューは全てこの材料を使った提供されています。私の大好きなロングパスタ、リングイネが500g£2.50 (約360円)でした!う~~っここはお金を使ってしまいそうなコーナーで危険地域ですね(笑)。
これは、イタリア人が大好きなヘーゼルナッツのプラリネ(柔らかいチョコ)が入ったチョコレートやクッキー、グリッシーニなどお土産にも良さそうなものがたくさんありました。パッケージの色もカラフルでいいですね!
お店は、オープンキッチンになっていて、シェフがお料理する姿が客席から見えて、美味しそうな匂いがしてきます。
お店の中の棚にはカルーチョさんのお料理本やお店で使われている食材が飾ってありました。
早速、メニューを見てみます。
ピザがメニューに入っていない、本格イタリアンレストランの雰囲気です。
小さなメニューは、今月のおすすめメニューです。
ビートルート(赤カブ)とリコッタチーズのラビオリや、ロブスターのパスタなど美味しそうなものがありました。
このメニューは、ランチタイムのおすすめセットメニューです。スターター4品、パスタ/メイン4品から1つづつ選び2皿で£12.95(約1800円)です。それにデザートを追加したい時は£3(約430円)でプラス出来ます。グラスワイン £3.95(約570円)で追加出来るようです。
物価が毎年ちゃんと上がって、外食代が高いイギリスでは、このランチセットの値段はお得感があると思います。この値段には20%のVAT(消費税)が含まれています。この値段の他に、サービスをするスタッフへのチップのサービスチャージが約12.5%(余程サービスに満足出来なかった場合を除き支払います)かかります。
スターターは、ガーリックバターのパンやパスタとお豆の入ったトマトスープやアントニオさんレシピーのレバーパテとパンなど。メインは、イタリア風チキンカツのチキンミラネーゼ、後3品はパスタでビーフトマトソース、ナスとリコッタチーズのペンネ、カリフラワーとリーク(長ネギ)のオレッキエッテ(耳型ショートパスタ)でした。デザートはジェラートやシャーベットかチョコ味のブレッド&バタープディング(いわゆる蒸しパンみたいなものです)でした。
値段も安いし、ランチタイムコースも良いなぁ、と2人とも迷いましたが、やっぱり好きなやつを頼もう!となりました。
私たちが注文したのは?
まずは飲み物です。イタリアンビール、ペローニと炭酸水にレモンとミントを入れたものです。
お料理は、10分弱で運ばれて来ました。1つは、スパゲティ・ボンゴレ。白ワインとバターのソースの中に貝が入っています。
ムール貝くらいしか食べないイギリスで、貴重な貝の入ったメニューです。ガーリックが効いていてシンプルで、貝の出汁の美味しさが味わえるメニューです。
もう1つは、大好きなリングイネ(スパゲティより平べったいロングパスタ)のシーフードトマトソースとチーズとガーリックバターのホッカチャ(パン)です。
このシーフードトマトソース…絶品でした。あんまり大量のトマトが使ってなく、ガーリック、ケッパー、チリ…それから何が入っているのかわからないのですが、すごくシーフード(ムール貝、イカ、海老)の旨味を活かした素晴らしいソースでした。上にかかっていたスプリングオニオン(細ねぎ)の生のスライスがとてもいい味のアクセントになっていました。これは家では作れない味です!^_^
日本料理も、魚や魚介類の出汁を上手く使ったお料理が沢山ありますが、イタリア料理の魚介類の出汁の使い方もいつもすごいなぁ、と思います。
両方とも出来立て熱々がテーブルに運ばれて来ました。ソースがとても美味しくて、フォッカチャを浸して全部食べてしまいました。
パン類は、毎日店で焼いているようです。
そして、デザートは…
もちろんティラミスです!2人でシェアします、と言ったらスプーン2本付けてくれました。
ティラミスは、ビスコッティ(イタリヤ風ビスケットでカリカリした食感)にエスプレッソと洋酒が入ったシロップを染み込ませたものと、マスカルポーネチーズ(少し酸味のある生クリームのようなチーズ)を段々に重ねて上にココアパウダーをかけたものです。イタリアンのデザートいうとこれが1番有名かな?と思います。簡単に作れる物なので、イタリアンレストランでは、大体そのお店の手作りのものが提供されます。色んな味や形のものがあって、いつも食後に頂くのが楽しみです。
カルーチョのティラミスは、とてもクラシックな味でした。そこそこ甘めで、エスプレッソの味が強くてビスケットの部分の味がクリーミーなマスカルポーネの味がジュワッと口の中に広がって美味しかったです。ビスコッティが別に一本刺してあるので、少しエスプレッソシロップが沁みたビスコッティをカリカリ食べながらいただきました。
甘めなので一緒に美味しいイタリアンコーヒーが飲みたくなります。モカを頼みました。チョコレート風味のコーヒーです。甘いティラミスとお砂糖なしのコーヒー!幸せになります。
お皿やカップのソーサーは、全部ブルーの模様入りです。それに、黄色い色でアクセント、という感じです。
スタッフの接客もフレンドリーで、お料理の提供、お皿下げ、デザートやコーヒーの提供、度々の声掛けなど遅すぎず、速すぎずで良かったです。気分良く、美味しく食べる事が出来ました。
今日のお会計は、税込で£56(約8100円)でした。これに、12.5%(約1010円)のサービスチャージを払いました。
カルーチョズ デリ&ダイニングのおすすめ度は?
この方がアントニオ・カルーチョおじさんです。2017年の11月の亡くなっているんですね。いかにもイタリアンのお父さん!って感じの人ですね。美味しいイタリア料理を広めてくれてありがとう~。
ディナーのセットメニューも2コースで£16からあります。カルーチョさんが大好きだったキノコを使ったもの、キノコのリゾットなどもおすすめです。
カルーチョは、ロンドンの中だけでも24店舗ありますし、店にもよりますが朝8時くらいから夜の10~11時くらいまでオープンしています。チェーン店としては美味しく、値段もお手頃です。また街で見つけたら入ってみて下さい。
家でもシーフードを入れて作ってみたくなって、バジル入りのトマトソースを買ってきました。
ご馳走さまでした~。