こんにちは、にゃんこ夫婦です。前回に引き続いてのウィズリーガーデン訪問記 後編です。
グラスハウス カフェ
随分歩いたので、グラスハウスの横にあるカフェでお昼にしました。

「グラスハウス カフェ」です。ウィズリーは、とても大きいのでカフェやレストランも6箇所あります。その他に15~50人のグループの為に、朝ごはんからランチ、アフタヌーンティーなどが頂ける「テラス ルーム」という貸切専用のお部屋もあります。ここの利用は事前に予約が必要です。

セルフサービス式になっています。

室内の席もありますが、6月のお天気の良い日にはやっぱり外の席が人気です。


ウィズリーの中のカフェやレストランでは、ウィズリーで作られた野菜や果物を使って商品が作られています。その他の材料も、なるべく地場産のものを使っているそうです。
私達は、お馴染みイギリスの昼ごはんメニューのジャケットポテトのチリビーフ添え、赤キャベツのコールスロー、ウィズリー人参たっぷりのサンドウィッチ、アプリコットのケーキを買いました。ジュースだけは、イタリア製です。人参のサンドウィッチは、中身はほぼ塩もみした人参だけだったのに、とても美味しかったです!びっくりです。全部、塩やお砂糖が控えめで、素材の味を生かした味付けでした。ご馳走さまでした!

みんなの椅子の間を歩いてお昼ご飯をもらおうとしている、ちゃっかりダックが足元をヨチヨチ歩いています。グラスハウスの横の池から来たようです。

ロックガーデン
カフェを出て、有名なロックガーデンに向かいます。ロックガーデンとは、石や岩を使ってあるお庭のことです。ここのロックガーデンは1919年に造られましたが、RHS200周年記念事業として新しい石組みと植載プロジェクトが日本人造園家 福原 成雄氏によって行われました。新しいロックガーデンのテーマは「日本の風景」で、オープニングセレモニーは、2005年3月24日でした。

ロックガーデンは斜面に造られていて、高い場所に滝が作ってあり、その水が下に流れて1番低い場所にある池に注ぐようになっています。

シャクナゲ、ツツジ、もみじなど日本らしい植物が植えられていました。イギリスの気候を考慮して、東北、北海道など北の地域に自生している植物が植えられているそうです。

もみじはこちらでも庭木としてとても人気があって、ガーデンセンターに行くと特別にコーナーが設けてあるぐらいです。大きさも庭にちょうど良く、赤い色がお庭のアクセントになるからでしょうか?

ロックガーデンにも、大きなどんぐりの木がありました。

高いところから、下にある池を見下ろした写真です。


ロックガーデンを出て斜面を登っていくと、盆栽ばかりを集めた「盆栽ウォーク」という小道がありました。

平たくて、そんなに大きくない鉢に植えられているのに、まるで大きな木のような姿です。

小さな松ぼっくりがなっている松の木や


小さなりんごがなっている木など

まるで大きな木のような姿です。



「Bonsai」という言葉はこちらでも園芸に興味がある人にはお馴染みの言葉です。日本にいる時には、盆栽なんてお年寄りの趣味の世界だと思っていましたが、なかなか凄いものだなぁ、と思いました。それから世界中から集めた、林檎や梨、さくらんぼ、プラムなどの果樹園コレクションを見て歩いていたら、向こうからとても良い匂いが……。コンサバトリー(ガラス張りのガーデンルーム)の周りに人が集まっています。
The Honest sausage 正直なソーセージ

行ってみると「The Honest sausage 正直なソーセージ」という4~10月の夏時間の時期だけ限定で開いているホットドッグ屋さんでした。地元の広い敷地の農場の屋外で、放し飼いで飼われた豚の肉(フリーレインジと言います)を使って手作りで作った、ソーセージとベーコンを使っているそうです。

メニューはソーセージ入り、ベーコン入り、ソーセージとベーコン入りの3種類でそれに炒めた玉ねぎがたっぷり入っています。バンズ(ハンバーガー用パン)は、今流行りのブリオッシュ生地のものでした。こんがり焼けた大きなイングリッシュ ソーセージが2本も入ってます!

今さっきランチを食べたのに…という事で、2人で半分こしました。ハインツのトマトケチャップとマスタードをたっぷり付けていただきました。1つ£5.25(約720円)です。美味しかったです。

こういうRHSやナショナルトラストなどの施設は、会員の会費と寄付と施設内の販売利益によって運営されていますので、少し高いな、と思ってもなるべく利用する事にしています。
薔薇の庭園
薔薇の庭園もありました。ちょうど時期で、満開です。良い薔薇の香りに包まれました。





薔薇って、やっぱり花の女王さまだよなぁ、と思います。姿、香り共に素晴らしいです。



夢のような素敵な箱庭
そろそろ帰る時間かな、と思って歩いていると、夢のような素敵な箱庭がありました!

イングリッシュ ガーデンの真骨頂のようなデザインです。


隣のお庭には、可愛いパイナップルの噴水が。南国風庭園かな?

急に曇り空になって、暗くなってきたので、出口に向かいます。「イングランドのお天気は、1日の中に四季がある。」と言われています。晴れたり、曇ったり、急に雨が降ったり、また晴れたりと、とても変わりやすいのが特徴です。雨も降りますが、ずっと降っている訳ではなく、すぐ止むので、殆どの人は傘は使わずフードの付いたジャケットを着て、それで済ます事が多いです。

出口の手前に、ショップもあります。

今年、2019年のチェルシーフラワーショーのオリジナルグッズもありました。

私の大好きな陶器の街ストークオン トレントで作られた、エマ ブリッジウォーターの夏らしいトマトやコジェット(ズッキーニの英語名です)などの野菜柄の食器。

ビスケットやチョコレートなどもお土産にピッタリの可愛い缶や箱に入ったものが沢山ありました。


植物柄の文房具や

イングリッシュローズの香りのキャンドル、ローション、部屋の芳香剤などもありました。色んなものが沢山あったので、お買い物の好きな人はここだけでも1時間ぐらいかかってしまうかもしれません。

車のパーキングに近い場所に、新しい大きな建物が完成していました。ここは、ショップ、レストラン、プラントセンターが入るそうです。私達が行った次の日にオープン予定でした。入り口もここにあるそうなので、今度来た時は入り口の場所も変わるのでしょうか?
ウィズリーはとても広いので、今日ご紹介したのはほんの一部です。ガーデニングが好きではない人も楽しめる素晴らしい施設です。世界的に有名なイングリッシュガーデンを是非見に来て、楽しい一日を過ごして下さい。