イギリス陶器:ストーク オン トレント ・ ワールド オブ ウェッジウッド 訪問記 2回目

イギリス陶器

ストーク オン トレント ・ ワールド オブ ウェッジウッド 訪問記 : その1の続きです。

ウェッジウッド工場ツアーに参加

ウェッジウッドと言うと、温かみのあるクリーム色のボーンチャイナが有名です。この「ボーン」とは骨の事で、牛の骨灰を粘土に混ぜたもので陶器を作ったものがボーンチャイナと呼ばれるそうです。ウェッジウッドでは、粘土と骨灰の割合を50:50にしているそうです。粘土はコーニッシュとコーンウォール地方から持って来ているそうです。この地方の粘土は釜に入れて焼くと、とても美しいクリーム色の陶器になるそうです。

ウェッジウッド創業者はジョサイア・ウェッジウッドですが、かれは貧しい家に生まれかなり苦労したようです。そのためか、労働者階級にも手の届きやすい陶器作りを目指し研究を続けた結果、この美しい乳白色の陶器クリームウェア・ウェッジウッドを発明し、さらに作業をできる部分は機械化し、大量生産できるようになり、安い価格で売り出すことができるようになりました。その結果、クリームウェアは今まで食器に縁のなかった人々の間に急速に広まっていくことになりました。

10時半になったので、正面玄関に戻って工場ツアーに参加します。工場内は写真撮影厳禁なので残念ですが、ガイドさんの楽しい話を聞きながら、大きな工場を回りました。

見学コースは、実際に作業をしている場所の真横を通って見ることが出来ますので、絵付けや釜に入れる所など、貴重な作業を見学出来ました。

9回釜で焼き付けて仕上げた一枚£1200(約17万6千円!)のお皿も見せてくれました。柄の部分が立体的でとても豪華なデザインでした。

ウェッジウッドの代表作、カメオの様な美しいジャスパーウェアの作業場では、雛祭りのプレートの作成をしていました。本当に繊細な、集中力のいる作業です。ああ、こんなに作るのが難しいからジャスパーって高いのねーと思いました。これが完成品です。(公式サイトからお借りしました。)

粘土のろくろ体験をする

約1時間の工場見学の後は、そのまま工場内の「マスター クラフト スタジオ」で粘土のろくろ体験もしました。(撮影が出来なかったので、パンフレットの写真を使っています。)

ウエッジウェアブルーのエプロンを付けて小さな花瓶を作りました。ろくろはみんな始めてでしたが、優しいお姉さん達にか助けられて、とても楽しく出来ました。ろくろ体験ははじめてでしたが、粘土の触感にはなんともいえない癒しのパワーを感じました。自分の両手の中で自由自在にかたちを一瞬にして変えていく様はなんとも不思議でした。またじっくりやってみたい!と思いました。作った作品は、釜で焼いてから自宅まで送ってくれるそうです。

ミュージアム見学

粘土だらけの手を洗って工場を出て、次はミュージアムに向かいました。ウエッジウッドの貴重な資料や作品などが18世紀から21世紀まで年代順に展示してあります。

本当に初期のジャスパーウェアです。18世紀から作られていたんですね。

これは、日本の伊万里焼の影響を受けている伊万里風ウェッジウッドですね。(伊万里焼は江戸時代から続く伝統工芸。佐賀県伊万里市を統治していた佐賀藩は日本で初めて陶器を完成しました。)

1872年に作られた洗面器と木製の台です。洗面器がウェッジウッド!豪華ですね。紺色一色の模様は現在では作られていない作風です。

ビクトリア時代の珍しい白地のジャスパーです。レリーフの部分が2色なのも珍しいですね。

私の一番好きな柄定番「ワイルド・ストロベリー」の古い物です。このシリーズが初めて発売されたのは1965年だそうです。もう50年以上の歴史があるんですね。ミニチュアのティーセットもかわいいです。4つまとめて手のひらに乗るサイズです。

このポットはよく見ると電気ポットなんです!お湯沸かせるのでしょうか?

これも可愛いミニチュアの5色のジャスパーのティーカップ&ソーサー。英国製で1番上等な女性用のバッグ屋さん、マルベリーの為に作ったものだそうです。マルベリーのマークが付いています。

とても貴重なものがいっぱいのミュージアムでした。ウェッジウッドファンはもちろん、英国の陶磁器の歴史などが分かり知識が広がるのでおススメです。ここを見てからお皿やカップをお店で見ると、また違って見えるかもしれません。

ウェッジウッドの歴史に興味のある方は下記の本がお勧めです。

私の英国物語―ジョサイア・ウェッジウッドとその時代  有吉 玉青著

ウェッジウッド物語  相原 恭子 著

 

ストーク オン トレント ・ ワールド オブ ウェッジウッド 訪問記 : その1/4

ストーク オン トレント ・ ワールド オブ ウェッジウッド 訪問記 : その3/4

ストーク オン トレント ・ ワールド オブ ウェッジウッド 訪問記 : その4/4

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