ナショナルトラスト: ロスチャイルド ワデスドンマナー

ナショナルトラスト

こんにちは、にゃんこ夫婦です。世界屈指の大富豪ロスチャイルド家の迎賓館 ワデスドンマナーのクリスマス・カーニバル (2018年12月27日~2019年1月2日まで)に行ってきました。

オープン時間 : 庭、外の部分 午前11時~午後6時、マナーハウス 午前11時半~午後6時まで

世界屈指の大富豪ロスチャイルド家

「ロスチャイルド家」と言えば、金融関係の会社を始め沢山の企業を持っている大富豪のファミリーで有名です。今回ご紹介するマナーハウスは、そのロスチャイルド家が現在も所有している迎賓館の様な館です。管理をナショナルトラストが委託されており、館の一部、庭園などが一般にも公開されています。

このマナーハウスと、1080ヘクタールある広大な土地にある庭園は、1885年にファーディナンド・ド・ロスチャイルド男爵が10年かけて作ってものです。彼は有名なロスチャイルド家の5人の息子達の1人、ロンドンに来た三男のネイサンの孫にあたります。彼はロスチャイルド家の中でも有数の美術品コレクターで、ここはそのコレクションを展示し、人を招いて歓待する為に作られた場所です。今でも年に何回かロスチャイルド家のパーティが開かれているそうです。

ワデスドンマナーへ出発

ナショナルトラストのメンバーになって初めての年末、クリスマスの時期の特別な飾り付けをしてあるサイトにどこか行きたいなぁ、と思ってホームページを見ていたら、ここが大きく紹介されていました。とても人気のようで予約も一杯です。私達の予定と合う、行けそうな日といえば1月1日の午後でした。

新しい年になったその日の朝、いつもより少しゆっくり起きて朝ごはんを食べ、午後早めの時間に車で出かけます。我が家からバッキンガムシャーにあるワデスドンまでは、約1時間の道のりです。

ワデスドンマナーに到着

ワデスドンの村に入ると、直ぐにマナーハウスまでの案内板があります。マナーハウスの敷地の入り口のゲートの手前に「ファイブアローズホテル」があります。ここはマナーを建てた時に業者の人達が宿舎に使っていた建物で、その19世紀当時の建物を生かして16室のブッティックホテルにしてあります。ミシュランガイドに掲載されているホテル内のレストランもなかなか良さそうです。 (写真はお借りしています。)

マナーのゲートを通って1-2分で駐車場に着きます。屋外の駐車場はとても大きく、1,000台の車が停められるようになっています。この駐車場だけを見ても、ここがとても人気があり、沢山の人が訪れている場所だと想像できます。元旦の午後早くの時間ですが、凄い人と車です。この日、マナーハウスの公開は午前11時半からで、私達が着いたのは午後1時半ぐらいでしたが、やっと車を駐車出来たのは、1番後ろの部分でした。

車を止めて長い歩道を歩き、まずチケット売り場に向かいます。私達が訪れたのは、クリスマスの飾り付けがされた特別な時期でした。その為に、メインのマナーハウスに入場する時間が指定されたチケットをオンラインで事前予約していました。私達はナショナルトラストのメンバーだったので無料ですが、会員でない人の場合、マナーハウスとガーデン両方の入場で1人£27(約3800円)になります。

会員カードを見せたり、チケットを買った人にはシールをくれますので、それをジャケットの胸に貼っておきます。チケットを予約した午後2時10分から20分の間にマナーハウスの正面玄関に行く事になっています。チケットは予約した確認メールの画面をスタッフに見せて入場します。

なお、このクリスマスの特別展示は凄く人気が高いので、すぐメンバーの予約だけで一杯になってしまいます。会員でない人は、出来るだけ早めにオンライン上か電話で(手数料がかかります)予約する必要があります。この期間中、個人向けの当日券はほぼありません。

このシールの上の部分についているマークが、ロスチャイルド家の有名な「ファイブアローズ(5本の矢)」です。これは、ヨーロッパに銀行というものを大きく広げたロスチャイルド家の5人の息子達が助け合って栄えていくように、というような意味合いだと思われます。矢の一本づつが息子さん5人の意味です。

駐車場からマナーハウスへ移動する

チケット売り場の裏側に行くとバス停があります。

バスは駐車場⇆マナーハウス⇆ステーブルス(馬小屋)の3つの停留所があり、その間を巡回しています。だいたい最初の駐車場から、2番目に止まるマナーハウスの前の噴水の前まで10分弱かかります。

駐車場からマナーハウスのある場所までは、綺麗な林の小径を歩くことも出来ます。だいたい大人の足で、20分ぐらいの道のりです。暖かく、お天気の良い時期だったら、広大な敷地の景色を見ながら歩くのも楽しいと思います。駐車場から丘の上にあるマナーハウスまでは、なだらかですが上り坂なので、帰りだけ歩くのも良いのでは?と思いました。私達が行った日は冬の寒い時期でしたので、行き帰りバスを利用しました。どちらにしても、ここに行くときは必ず歩きやすい靴でどうぞ!地元の人達は、車のトランクにウォーキングシューズやウェリントン(ゴム製の長靴)を入れておいて、駐車場で履き替えている人が多いです。それだと、車の中も汚れないので良い方法だと思いました。

マナーハウスの瀟洒な外観

広大な公園のような美しい景色を眺めているいたら、アッという間にマナーハウスの前に到着しました。
目の前には、有名なフランス風のお城が見えます。

美しい芝生の真ん中に作られたプロムナードを歩いてマナーハウスのエントランスに向かいます。ここは、ドレスで着飾った貴婦人が馬車で乗り付けた方が似合いそうですね。マナーハウスに向かうプロムナードは全部で5本で、真っ直ぐ館の正面に向かって通っています。1番真ん中のものが幅が広く、両脇のニ本づつのものは幅が狭めになっています。これだと、沢山の人が馬車やリムジンで乗り付けても渋滞になず、スムーズに館の前に行けますね。

サイトからお借りした上の写真を見るともっとよくわかります。赤い花が咲いている花壇がある方が裏庭の方で、館を挟んで反対側がプロムナードです。

このマナーハウスを建てた男爵は、フランス生まれで、教育をウィーンで受けてから21歳の時に結婚のために英国に来た人です。この館のデザインは、「美しいフランスのシャトー(お城)を!」という彼の希望でフランス人が設計したものだそうです。この日はお天気が悪く館の色も黒ずんで見えますが、お天気が良いと屋根の部分は明るいブルーグレー、建物の部分は蜂蜜色で、とても美しい色合いです。

館の入場までに少し時間があったので、裏庭の方を先に見に行ってみました。

壁に伝うアイビー(蔦)が綺麗な格子模様になっていました。

この辺りは冬の間、凍結や雨、強い風が多いので、庭に置かれている石像や彫刻は痛みを防ぐ為に凍結防止のカバーが掛けてありました。

噴水の水も抜かれていました。この周りは、花が咲く時期は綺麗な花壇だそうです。またその時期に来たいと思います。

ウイッキペディキュアのワデスドンマナーの記事から。
(Lodge Hill)とその周辺の景色を気にいったファーディ(男爵の事です)は、このあたり一帯の1080ヘクタールの土地を第7代マールバラ公爵ジョン・スペンサー=チャーチルから買い取り、金に糸目を付けず、ここを更なる眺望絶佳の土地にするための大改築作業を行った。鉄道を敷設して様々な資材を運べるようにしたのを手始めに、排水や灌漑の整備、植樹、彫刻の設置、邪魔になる丘の削り取り、荒地の公園化などを行っていき、イングランド最大の絶景を人工的に創造した。最後にワデスドンにルネッサンス様式の華麗な豪邸を建設して一連の事業を完成させた。この邸宅はワデスドン・マナーと名付けられた。

 

この館と広大な土地を希望通りに作る為に、鉄道と引いた…。( ・∇・) 流石ロスチャイルドです。スケールが違いますね。

大英帝国の女王ヴィクトリア女王は、あまりあちこちに出掛けるのが好きな方では無かったそうですが、このマナーが出来た時は社交界の噂を聞いて、「絶対に行きたい!」と希望されて、完成した後の早い時期にここに滞在されたそうです。

それでは、公開されているマナーハウスの中に入ってみましょう。

今回はクリスマスの特別な飾りが施されています。毎年テーマを決めて、有名なアーティストにデコレーションを依頼しているそうです。今年のテーマは「カーニバル・クリスマス」イタリア風のカーニバルのイメージのデコレーションです。

玄関入ってすぐのエントランスホールのツリーです。

ヴェニスのカーニバルのイメージでしょうか、仮面があちこちに置かれていました。

キラキラのゴールドと宝石で作られた像のオートマトン(自動人形)です。

長さ2メートル以上はあるのでは?と思った素晴らしいシャンデリア。壁のマホガニーのパネルと素晴らしいツリー。「ゴージャス」という言葉がぴったりです。

階段の部分です。

ホワイト ダイニング ルーム

ご馳走のイメージを白い紙で作ってありました。ロブスターやアンティチョーク、3段、6段になってるケーキ、プディングの型など。

ファイヤープレイスも白とゴールドです。アンティークで値打ちがありそうな置時計があちこちに。

隣の小さなお部屋は赤い内装です。ここもカーニバルの仮面の付いた赤いツリーでした。

2003年にロスチャイルドの当主が作った新しいダイニングルーム、ブルーダイニングルーム。フラッシュをつけてはいけなかったので暗いですが、お部屋は薄い水色の内装です。割ったお皿を使ったライトが斬新なデザインです。

あちこちに素敵な陶器コレクションが飾られています。

ファイヤープレイスには白い鳩が。

ブルーダイニングルームを出た後に、階段で下に降りましたが、そこも「シンデレラ」をテーマに飾り付けがしてありました。

もちろん時計は12時を指しています。

下に降りると、バッチェラーズ ウイングと呼ばれる赤い廊下です。昔の拳銃、剣などのコレクションが展示してありました。ツリーも真っ赤です。

その廊下の両側にあった2つのお部屋。
一つ目はゲームルーム!大きなファイヤープレイスが付いたゲームをする為のお部屋です。スヌーカー(イギリス式ビリヤードの一種です)の台、トランプ用のテーブルなど紳士達が葉巻やブランデーを楽しみながら遊んでたのかな?と想像しました。

ゲームルームのツリーは、トランプのカードやサイコロが付いていました。

向かい側のお部屋は、ルネッサンス ミュージアムという名前のお部屋です。赤いフカフカソファーがあちこちに置かれていて、男爵が集めた1500~1600年台の焼き物のコレクションが飾ってあります。ここは、葉巻とお酒を楽しむスモーキングルームになっていたそうです。

廊下を出て突き当りの小さなお部屋に「淑女の大好きな物のツリー」がありました。リボン、鏡、ハンドバッグ、ふわふわの羽根、ハイヒール、ピンク、ゴールドなどが集まったかわいいツリーでした。

これでマナーハウスのツアーは終了です。

猫のお話の切り絵がデコレーションされている階段を降りていくと、ショップがありました。

ここの廊下は、バトラーやメイド達が普段働いていた部分です。キッチンや洗濯などの作業室、使用人達の食堂、各部門の責任者のオフィスもありました。壁には上の部屋からの呼び出しベルもありました。ベルが鳴って、どの部屋が読んでいるか解るようになっていました。廊下天井の飾りは、金銀のナイフ、フォーク、スプーンです。

なかなか趣味の良い素敵なものが沢山並んでいて、じっくり見ると危険な予感がしたので、サラッと見るだけにしました。(笑)

ロスチャイルド家生産のワイン

今回始めて知ったのですが、ロスチャイルド家は、フランスのワイン生産者の5大シャトーの内の2件を所有して、運営しているそうです。それにカリフォルニアワインで1番有名なオーパス・ワンもそうだそうです。私達は、ワインにそんなに詳しいわけではないので、猫に小判状態でしたが、ワイン好きな人にはとても興味深い売り場なのでは?と思います。

このマナーハウスに由来のあるロスチャイルド家の人達のラベルのワインもありました。

ワインのほかに、蜂蜜で作ったお酒や、スパークリング・ビールなど珍しいお酒もありました。

「ワデスドンマナーのガーディナー(庭師)達のエールビール」ここしかない!系かな?と思って買って来てみました。マナーの敷地内で作っているそうです。イギリスの地ビール、エールは冷やさずに常温(8℃~12℃ぐらいで飲みます。

マナーショップの外側の出入り口の様子

この建物は1880年に完成したとプレートがついています。139年前ですね。

白とブルーのストライプのテントの下はティーやコーヒー、ケーキを食べるテーブルと椅子、売店がありました。寒いので椅子に羊の毛皮がひいてあって、座っても暖かでした。

よく見たら、この街灯はガス灯でした。暖かそうな火がゆらゆらと中で燃えていました。このショップの横にレストランもあります。地場産の材料を使ったランチ、アフタヌーンティー、ケーキとティーなどがサービスされます。とても美味しいと評判なので、次回オンラインでテーブルを予約して来たいと思います。このレストランの他に、ステーブルにもセルフサービスのレストランがあります。そこも食事からティーまで出来るようです。

お庭の中にある鳥小屋

暖かいティーとケーキでお腹が温まった後、帰る前に少しお庭の方も歩いてみました。歩いていると、とても変わった建物が、何かな?と思って近ずいてみたら…。

なんと鳥小屋でした。もう生息数が少ない貴重な種類の鳥達が、素敵な鳥籠に飼育されていました。

中に「ロスチャイルズ・マイナ」という鳥もいました。真っ白で雀よりひとまわりぐらい大きい鳥です。生息数もかなり少ない鳥です。

ピョコピョコ元気で、なかなかこっちを向いてくれなかったので、後ろ姿だけ…。

庭のあちこちにある光の展示物

大きな庭のスペースを使った光の展示物もありましたが、まだ外が明るかったので残念でした。

これは、すごーく高い木の枝にディスコライトが沢山付けてあるもので、ライトがボールに当たるようになっていたので、真っ暗になったら綺麗なはず…です。

この時期のイングランドは、午後4時頃には外がかなり暗くなりますので、その時間帯もみんなに楽しんでもらおう、という事ですね。

まだ敷地内は広くて全部見た訳ではないのですが、身体が冷えて来たので、そろそろ帰ろうかという事になりました。もう夕焼け空です。

次はもっと暖かい時期に来たいと思います。そして、今日見られなかった所も見て、レストランにも挑戦したいと思います。バスで駐車場に戻って来たら、夜のライトアップを見に来た人で、駐車場やチケット売り場にはどんどん人が来ていました。

マナーハウスのゲートを通って帰ります。

楽しかったし、凄かったです。今まで訪れたマナーハウスの中で、1番豪華で広かったです。流石ロスチャイルド家ですね!本当のお金持ちってこんな感じだよ、という事ですね。

イギリスに来られた際は、是非行ってみて下さい。

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