イギリス生活 : ロンドン 最初の家

イギリス不動産
こんにちは、にゃんこ夫婦です。今年でロンドンの住み始めて31年目、人生の半分以上をロンドンで暮らして来ました。今回は、ロンドンに来てはじめて住んだ家のご紹介をします。

ロンドンってどんなところ?

英国人の人達と話をしていると、よく聞くのが「ロンドンは英国ではなくて、ロンドンという特別地域なのだ。」という事です。とにかく世界中の人が移住して来て暮らしているのがロンドンという街です。

自国から逃げて来た難民も多くいます。例えば、息子の行っていた小学校は本当に普通の地元校でしたが、25人いるクラスの子供たちの親は全員違う国から来ている、という感じでした。あんまり全員人種が違うので人種差別もありません、というか出来ないのです。アメリカに住んでいた人に聞きましたが、ロンドンはアメリカより人種差別が無くて暮らしやすいと言っていました。ロンドンに住んでいる人達が、家の中で使っている言語は100以上、各国の方言も入れるとその3-4倍の数になるそうです。従って、生粋の英国人から言わせると、「ロンドンはロンドン」イングランドにあるけど、英国とは言えない場所なのです。

はじめに住んだロンドン北西部のユダヤ人地区ゴールダス・グリーン

今年でロンドンの住み始めて31年目、人生の半分以上をロンドンで暮らして来ました。はじめに住んでいたのは、ロンドン北西部にあるゴールダス・グリーンという街で、ヨーロッパで一番大きなユダヤ人コミュニティがあるので有名な場所です。

私が住み始めた頃は、この地区は、J&J(Jewish and Japanese)地区と呼ばれていて、ユダヤ人と日本人の人口が多いことで有名でした。現在は日本人はもう少し北のほうに移り住んでいますが、ゴールダースグリーンを含めたロンドンの北西部はユダヤ人人口が30万人を超え、ヨーロッパの中でも一番大きなユダヤ人地区となっています。

オーソドックスと呼ばれる正統派のユダヤ教の人達が多く住み、生活している地域としても有名です。食料品店も、オーソドックス達が食べている「コーシャ」のお店が表通りにズラリと並んでいて、ユダヤ教の休息日のである土曜日の午前中に通りを歩くと、シナゴクでの礼拝に向かうオーソドックスの家族達が歩道いっぱいに歩いていて、まるでエルサレムの街に来たような気持ちになります。

ドイツ生まれのユダヤ人のおばあさんと14年間一つ屋根の下に住む

私達はその通りを一本入った一軒家の2階のフロアを借りて暮らしていました。築後100年ぐらいのセミデタッチハウスと言われる真ん中の壁を隔てて左右に同じ形の家が建てられている一軒家です。持ち主は、ドイツ生まれのユダヤ人のおばあさんで、第2時世界大戦の時にナチスの手から逃れてベルリンから移住して来た人でした。

彼女の両親はヒットラーの手を逃れ、一時は上海に避難していましたが、第二次世界大戦後、ロンドンの彼女に合流し、亡くなるまでこの家に住んでいたとのことです。また、親戚のほとんどは、強制収容所で死亡されたとの事でした。彼女自身の口から当時の様子を聞くことはまるで映画を見ているようでしたが、すべて実際に起こった事なのでした。

私たちが住んでいたゴールダースグリーンの家はどんな家?

家は2階に寝室が4部屋とバスルーム(バスタブとシャワー、トイレ、洗面器が1つの部屋にある物)があり、1階は玄関ホール、リビングルーム、ダイニングルーム、キッチンと簡単な食事の出来るブレックファーストルーム、トイレという間取りでした。

特に玄関のドアを入った所にある玄関ホールは、この建物が建てられた時から付いているオークのパネルが壁に一面に貼ってあり、2階のホールまで続いていました。もちろん普通の大きさの家ですが、まるでマナーハウスや教会のような雰囲気です。

うちに入って来た方はみんなさん「凄い玄関ですね」「わぁ、昔祖父母が住んでいた家の玄関にそっくり」「教会の中みたい」などと言いながらビックリする人が多かったです。ひと昔前までは、こういうウッドパネルが貼ってある家は珍しくなかったのですが、最近は白くペンキで塗られた壁の方が部屋が広く見える、と言ってみんなパネルを剥がしてしまっているのでオリジナルのパネルが残っているのは珍しいようでした。

後に、私達が家主になってから、裏庭に建て増しをして、庭に面して新しいキッチンを作り、古いキッチンだった所はユーティリティルーム(洗濯機が置いてあって、アイロンなどもかけられる部屋)になりました。建て増しの部分の天井は天窓が設けられてとても明るく、気分の良いキッチンになりました。

裏庭も大きく、家が建っている面積とほぼ同じくらいの広さで、庭の1番奥にはこの近所では1番背の高いポプラの木があっていつも風が吹くとサラサラと良い音がしました。

この家で長女は日本から来た6歳から、息子はここで生まれて成長しました。一時期下宿人さんもいたので、1番多い時は7人ぐらいの人が生活していました。

古い家は天井も高く、1つ1つの部屋も 庭も大きめです。その為に、凄くスペースがあって広々しているのが良い所でした。反対に大変な所は、常にどこか故障が出ることです。大雨が降るとポタポタ水漏れ、突然ボイラーが止まってお湯が出なくなるなど、常に色んな専門家の来てもらって見てもらい、見積もりをとって、修理を頼む。冬は、いくら温めても天井が高い為に足元が寒いので、いつも暖かい靴下と部屋着は必需品でした。

そんな感じで、ゴールダスグリーンの家には子供達が大きくなるまで20年以上生活していましたが、娘が独立し、カレッジに通う息子と3人家族になったのを機に家を売却し、もう少し環境の良いウッドサイドパークという北ロンドンの街に建った3寝室の新築フラット(日本でいうとマンションかな?集合住宅の事です。)に移りました。

そのフラットのことは引き続き、次回にご紹介したいと思います。

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