退職後のポートフォリオは、働くことなく大きな収入を得ることを目的としています。果たして、そんなことが可能なのでしょうか?私は、自分の人生の時間を使って実験していきます。その過程をこのブログに書いていきます。
退職後のポートフォリオを構築する
私は、配当が好きです。そして、配当が年々増加するのを楽しみにしています。だから、そのようなことを可能にしてくれる「永久配当株(永久的に配当のある株)」を発掘する必要があるのです。
想像してみてください…年24回の安定した配当金収入があるとしたら、、、
しかし、60歳という年齢を考えると、ハイリスク・ハイリターン型の積極的な運用ではなく、保守的で長期的な運用で実現していく必要があります。
配当を再投資して複利で資産を増やす
配当金を得たら、それを同じ銘柄に再投資し、複利で資産を増やします。この概念は非常に単純ですが、非常に重要です。
配当を再投資することにより、自分の保有株数が増え、次の配当のとき前回のときよりも多くの配当金を手に入れることができます。そして、その前回より増えた配当金を、再び同銘柄に投資することで、また自分の保有株数は増えます。それを繰り返すことで、手に入れられる配当金の額がどんどん増えていくことが可能になります。
このように、着実に配当金を積み上げていき、安定的に収益を得ることを考えると、それはハイリスク・ハイリターン型の運用よりも、現実的に富を築き安定した不労収入を得ることに近づけるのではないかと考えます。
【配当金(利回り4%)を再投資し複利運用した場合の推移】
具体的に言うと、10ドルの株を1,000株購入し、配当利回りが4%だったとしましょう。すると、1年後に400ドル(10,000ドルの4%)が配当金として入ります。そして、その400ドルを同銘柄に再投資したとすると、40株が加算され、合計1,040株の保有株数に増加します。
保有株数 | 配当金 | 配当金再投資時の追加株数 | |
初年度 | 1000 | 400 | 40 |
2年後 | 1040 | 416 | 42 |
3年後 | 1082 | 433 | 43 |
4年後 | 1125 | 450 | 45 |
5年後 | 1170 | 468 | 47 |
6年後 | 1217 | 487 | 49 |
7年後 | 1265 | 506 | 51 |
8年後 | 1316 | 526 | 53 |
9年後 | 1369 | 547 | 55 |
10年後 | 1423 | 569 | 57 |
*税金、手数料は除外
*想定配当利回り 4%
*想定株価(ドル) 10
このように、ローリスク・ローリターン型で保守的にみえるポートフォリオも、年月が経過するにつれてパワフルな運用になるのです。しかしながら、この原資は配当金なので、手堅い運用であることは魅力的です。そして、今度は1年後に416ドル(10,400ドルの4%)が配当金として入ります。そして、以下のように配当金の再投資を繰り返すことで、保有株数が増加し、配当金による収入が増大するでしょう。
しかもこれは、株価が全く成長しなかった場合のシミュレーションです。
ですから、もし配当利回りがずっと年4%だったとしても、株価自体が成長していれば、得られる配当金の金額自体は多くなります。
実際に、米国の主要500社の株価推移を表す指標であるS&P500の年成長率は、過去約50年間で約7%となっています(配当を含まない場合)。
年4%の配当利回りと7%の株価成長を足すと年間11%。年利11%で複利運用(配当をひたすら再投資)するということは、10年~11年で当初資金は倍に増えることになります。これは銀行にただ預金しておくだけでは絶対に得られないリターンです。
私は、現在、60歳ですので、70歳になるときには、投資した株資産が2倍になっている計算になります。
また、優良企業の場合は配当率自体を成長させることがあります。これを配当成長と呼びます。たとえば年10%の配当成長の場合、最初4%だった配当利回りが、翌年は10%増の4.4%となり、その翌年は4.84%と、配当利回り自体が複利成長していくということです。そうなれば資産を増やす複利効果はさらに高まることが期待できます。