こんにちは、にゃんこ夫婦です。
今回の英国スーパーマーケット潜入記は、今イギリスのスーパーで1番勢いのあるアルディ ALDIです。
なぜ、いまイギリスでアルディなのか?
アルディ ALDIとは?
アルディはドイツに本部があるスーパーです。ドイツのデュッセルドルフ地域のエッセンという街で、一人の女性が、1913年に小さな食料品店を開きました。彼女の二人の息子のカールとテオ兄弟がアルディの創立者です。カールとテオ・アルブレヒト兄弟の店、「アルブレヒト・ディスカウント」から「アルディ」の名前が生まれました。
現在では、ヨーロッパ15カ国の他に、アメリカ、オーストラリア地域をメインに今世界中に9000店舗以上あり、安売りスーパーでは、世界一の規模を誇ります。英国内でテスコ、セインズベリー、アズダ、モリソンズのビッグ4の後を追いかけながら、毎月の様に各地に新店舗をドンドン増やしています。現在、世界のリーテーラーでの順位は8位。ハード・ディスカウンターと呼ばれる、超安売りスーパーで、店内に並んでいる商品の90%以上がPBブランド(プライベートブランド、自社製品)というスーパーです。
アルディは、まだ上場(IPO)していません。
アルディ普通のスーパーに比べてどの位安いのか?
同じ様な物を買った場合、だいたい最大手のテスコやセインズベリーの値段の半額近くになると言われています。1ヶ月の生活費の内で大きなウェイトを占める、食費が半分になるというのは家計には大きな事です。しかも、食品の品質もけっして劣っていません。
今回私が訪れたのは、家から車で10分弱の距離にあるアルディです。大きな幹線道路に沿って建てられたまだオープンして1年ちょっとの店舗です。飾り気の少ない、長いボックス型のシンプルな店舗です。
週に2回「スペシャル・バイ」という売り出しがあります。店の前に、来週のスペシャル・バイの予告ポスターが貼ってあります。スペシャル・バイは、普段アルディの棚に乗っていない生活用品をその期間だけの限定売り出します。その時々にテーマがあり、それに沿ったものが格安で店舗に並びます。「赤ちゃん育児フェアー」「キッチン用具」「庭のお手入れ用品」「DIY部屋の模様替え用品」「冬の前の暖か寝具」「クリスマスプレゼント」「夏のキャンピング用品」などその時期にあった商品が並びます。
営業時間は、月曜~土曜日朝8時から夜の10時まで。日曜日は朝10時から午後4時まで。バンクホリデー(国民の休日)は、朝8時から夜8時までです。
いくつか普通のスーパーとは大きく違う点!
アルディはハード・ディスカウント・ストアですので、とにかく商品の値段が安く出来るように運営がされています。その為、いくつか普通のスーパーとは大きく違う点があります。
とてもシンプルなレイアウト
まず、店内は明るく清潔ですが、綺麗に飾りつけたり、凝ったレイアウトにしてある訳ではありません。一言で言うならとてもシンプルなレイアウトの店内です。
入り口を入ると、真っ直ぐ店の奥まで長い通路が伸びており、その間に通路が4列あります。
花束が置かれている場所の前に「スーパー6」のコーナーがあります。スーパー6は、毎週6種類の果物と野菜が特売価格で出されます。今週は、パイナップル1個、りんご6個入り、柿3個入りが各79ペンス(約113円)、ブロッコリー1房、スウェード(カブとキャベツの合いの子の根野菜)、スクウォッシュ(カボチャの種類で小さめ)が各39ペンス(約55円)でした。野菜や果物は値段も高いので、このスーパー6を毎週活用して献立をすると家計が随分助かりそうです。
入った所に、打ち上げ花火がありました。「花火」と言うと日本では夏のイメージですが、英国では11月5日前後に花火大会をします。この行事の事を「ガイ・フォークス ナイト」と言います。1605年に、カトリック教徒のガイ・フォークスとその仲間が、当時の王様ジェームズ1世と国会議員達を、ロンドンのウエストミンスター(英国国会議事堂、ビッグベンのある建物の事です。)ごと爆破して殺そうとして、逮捕された事件です。毎年10月の終わりから11月の初めには、あちこちで花火を打ち上げる催しがあります。とても冷え込みの厳しい時期なので、横に焚き火もたいて、暖かい食べ物を食べながら外で過ごす行事です。その為、この時期だけスーパーで打ち上げ花火が販売されます。ちなみに花火の事を「ファイヤー・ワークス」と言います。
英国のスーパー マーケット 潜入記- アルディ その2に続いています。