英国の代表的スーパーマーケットであるウェイトローズ Waitroseについて3回に分けてレポートします。乞うご期待ください。
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2019年のクリスマス特売品コーナー
HESTONのパネトーネです。HESTONはすっかりウエイトローズの顔になりました。
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英国スーパーマーケット ウェイトローズ その1
21世紀になった現在でも王族や貴族が存在して、階級社会の英国。普段みんなが買い物をするスーパーマーケットも、どの階級の人達をターゲットにしているかで店の雰囲気や価格、品揃えが違います。
ます最初にご紹介するのは、上等なイメージで客層も上品な人達がお買い物に来るスーパー「ウェイト・ローズ」です。キャサリン妃やエマ・ワトソンなんかが普段の買い物をしているところをパパラッチに撮られる時は、必ずと言ってウェイトローズです。
「Waitrose」と聞いてまず思い浮かべるのは?
英国で生活していて「Waitrose」と聞いてまず思い浮かべるのは、アッパーミドルクラスの人が買い物をするスーパーで、美味しくて良いものが手に入る、というイメージです。英国の経済状態が悪くなるたびに、アメリカの企業が英国内のスーパーを買収して行く中で、ウェイトローズは英国企業として頑張っているスーパーです。デパートのジョン・ルイスと同じグループの会社で、スーパーの中で唯一英国王室(エリザベス女王、プリンスチャールズ)の御用達スーパーに認定されています。創業1904年、今年で113年目、2018年9月時点で英国内にコンビニ版のリトル・ウェイトローズを含めて合計353店舗あります。
私達の住む街のウェイトローズの様子は?
割と大きなお店で、中にはカフェもあり、1時間半無料の車のパーキングスペースもあります。
2018年9月今週の特売品コーナーは?
エントランスを入ると、すぐ前に今週の特売品コーナーがあります。今週は秋に入って涼しくなって来ているので、ヘアケアやボディケア商品でした。
ウェイトローズは、お花の質が良いのでも有名です。いつも綺麗な季節の花束や鉢ものが手に入ります。今は季節はづれであまり置いてありませんが、英国の国花、薔薇の花は本当に綺麗なものがあります。アフリカなどにある英国領の子供達が育てた薔薇などもたまに販売されます。その収益金は彼らの学校や施設の運営に使われています。
野菜や果物の売り場はどんな感じ?
入り口を入って、まず最初は野菜や果物の売り場です。夏と秋の間の今の時期は、ラズベリーやブルーベリーの季節ですね。
ウェイトローズはなるべく英国産のものを置くようにしているので、野菜や果物、お肉など沢山パッケージにユニオンジャックの付いた英国製があります。こちらのキュウリのサイズを見てください!長さが30㎝以上あります。日本のキュウリの3-4本分あります。あんまりパリパリしてなくて、水っぽい真ん中の種の部分が多いので、細巻きを作るときは、種の部分を除いて使います。
英国産のスゥイートポテト(サツマイモ)とバターナッツ・スクウォッシュ(カボチャの種類)です。一口大に切ってオイルと塩コショウをして、オーブンで焼いて食べます。
プリンスチャールズの「ダッチーオーガニック」とは?
英国のスーパーといえばオーガニックのものが充実しているのが特徴ですが、ここウェイトローズは、プリンスチャールズトラストの「ダッチーオーガニック」の商品が独占販売されています。
プリンスチャールズは、まだオーガニックフードという考え方がない時代から自分の領地で、有機栽培の研究に携わって来ました。現在では自分の領地で作った物ばかりではなく、英国内でオーガニックの良質な商品を生産している人達と一緒に毎年事業を拡大しています。野菜、果物、お菓子、お茶、お酒、トイレタリー製品などダッチーオーガニックの取り扱い商品も毎年ドンドン増えています。それらの商品の販売を手掛けているのがウェイトローズです。
プリンスチャールズって、ダイアナ妃を追い出してオバちゃんと再婚したりして(笑)国民にはあんまり人気が無いのですが、時代の先を見る眼とビジネスセンスのはある人だなぁ、と思います。彼のやっているプリンストラストという会社は、ボランティア団体なので利益が出た分は、全て寄付や新しい事業の投資に使われています。もし彼が王子様に生まれなかったら、成功して大会社の社長になっていたでしょうね。
これは、りんごの売り場です。沢山の種類があるので棚も一列全部です。
これは、ハーブの棚です。葉っぱの部分だけが袋に入ったものと、鉢植えのものがあります。色んな人種が住んでいるので、各国の料理に合わせてハーブも色んな種類があります。でも残念ながら、日本のシソはまだありません。
その2では、ベーコンや生ハム,魚の売り場に続きます。
是非、お読みください。